痛みの原因は?
痛みには様々な原因があります。
医療機関を受診したときに、レントゲン検査やMRI、血液検査などあなたの痛みの原因についてたくさんの検査をしてくれるでしょう。
しかし、医療機関の検査でも簡単につけられないことがあります。
それが『筋肉』が原因の痛みです。
筋肉が原因の痛みが見つかりづらい理由
筋肉が痛みの原因と結論づけることが難しいのはいくつか理由があります。
筋肉の痛みと特定する検査する方法がない
例えば、レントゲン検査をして、骨が折れていたら『骨折』と診断され、これが痛みの原因だと特定できるのはわかりやすいと思います。
しかし、筋肉が痛みの原因の場合はレントゲン検査をしても、MRI検査をしても明らかな画像の異常が見られません。
ですので、筋肉が痛みの原因であると、あらゆる検査で結論づけられないということになります。
筋肉の痛みの感じ方が人によって違う
例えば、指に針が刺さったときに『チクッ』っと痛みを感じるとします。
これは100人いたら大多数の人がほとんど同じ痛みの感覚を認識しているでしょう。
しかし、筋肉の痛みは一般的に、『鈍く』て『不明瞭』です。
つまり、100人いたらすごく痛く感じる人もいれば、そんなに痛く感じない人も出てくるわけです。
美容院で肩をマッサージされたときに、美容師さんに「肩凝ってますねー」と言われたときに、
「そうなんですよ、昔から肩こりで大変なんですよー。」
という人もいれば、
「え?そんなに凝ってるんですか?あまり感じないんですけど・・・」
という人もいるという具合です。
筋肉の痛みはそれくらい痛みの感じ方に個人差があるため、発見されづらいと言えます。
診断名と原因が必ずしも一致しない
『脊柱管狭窄症』や『椎間板ヘルニア』という診断名は聞いたことがある人が多いと思います。
これらの診断名は坐骨神経痛をを起こすことで有名な診断名です。
坐骨神経痛とは殿部や下肢(ふくらはぎや太もも)に痛みが出る症状です。
しかし、MRIなどの画像検査をしても脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアが見つからないのに、坐骨神経痛を起こすこともあります。
検査に異常がないのに坐骨神経痛が生じる原因が『筋肉』です。
具体的には中殿筋や小殿筋が原因で坐骨神経痛を起こしている場合があります。
このように、診断名と原因が必ずしも一致しないケースもあるのです。
痛みの原因がわからなければ『筋肉』を疑ってみる
痛みの原因が画像検査や血液検査で明確に分かるのは全体のおよそ3割程度と言われています。
・骨折や脱臼などの外傷
・リウマチなどの自己免疫疾患
・痛風や石灰沈着などの炎症性疾患
・悪性腫瘍
・感染症
などが痛みの原因の場合には検査によって明確に痛みの原因が特定されるでしょう。
上記以外の7割が『筋肉』が原因の身体の痛みということになります。
医療機関で十分な検査、診察を受けたにも関わらず、痛みの原因が明確にわからない場合は『筋肉』を疑ってみましょう。
痛みはあなたにしかわかりません。
あなたの悩んでいる痛みが、
何をきっかけに?
何をすると?
どんな風に?
どこが痛むのか?
具体的にあなたの感じている痛みを伝えることで、一日もはやく辛い痛みから解放されると思います。