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質問をいただきました。

トリガーポイントはどうやってできるの?

主に筋肉の血流不足による筋線維レベルで生じる『コリ』が原因です。
このページでは身体に痛みや不調をもたらすトリガーポイントがどうしてできるのか?その発生要因について解説していきます。
ご自身の痛みの原因がわからない場合は近くの医療機関を受診しましょう。こちらの記事をご覧ください。医師や専門家に相談した上で当サイトをご利用ください。
トリガーポイントの生理学的発生要因

少し専門的な内容になります。

トリガーポイントは身体に痛みや不調をもたらす筋肉の『コリ』です。
筋肉(筋線維)の一部が過剰に緊張し、局所的な痛みから他の場所まで広がる関連痛を引き起こします。
その生理学的な発生要因について、以下のメカニズムが関与していると考えられています。
ここではトリガーポイントの発生要因についてミクロ視点からマクロ視点で解説していきます。
ミクロ視点
↑
□筋線維レベルでの発生要因
□ポリモーダル受容器による発生要因
□筋肉レベルでの発生要因
□神経根障害による発生要因
□交感神経活動による発生要因
□脳レベルでの発生要因
↓
マクロ視点
筋線維レベルでの発生要因
脳からの電気信号が神経を通って筋肉に伝えることで身体の筋肉は動いています。
電気信号が最終的に筋線維に伝わる部分のことを神経筋接合部(運動終板)呼び、トリガーポイントはこの神経筋接合部に形成されやすいとされています。

筋線維は収縮時にエネルギー(ATP)を必要とし、弛緩(ゆるむ)時にもエネルギーを必要とします。

肉体的ストレスや精神的なストレス、あるいは神経の物理的な障害により持続的な筋肉の緊張状態が続くと、筋収縮に必要なエネルギーを使いすぎて、弛緩に必要なエネルギーが枯渇してしまいます。
筋線維が弛緩できない状況が長期間、繰り返し継続することによって筋線維の拘縮が生じます。

筋線維の拘縮が多発すると、筋線維を栄養する血管を圧迫し血流障害を招き、酸素不足や代謝異常を生じることで悪循環に陥ることでトリガーポイントが生じるとされています。
ポリモーダル受容器による発生要因

ポリモーダル受容器とは、痛み刺激の受容器(侵害受容器)の一種で、以下の刺激に反応するとされています。
機械的刺激=引っ張られた・圧迫されたなど
温度刺激=熱い・冷たい・寒いなど
化学的刺激=発痛物質・p Hの低下など
これらの刺激にポリモーダル受容器が反応し、神経系の過敏化につながりトリガーポイントの形成につながるとされています。

激しいスポーツなどので筋肉を使いすぎると、筋組織内で炎症性物質(ブラジキニン、プロスタグランジン、サブスタンスPなど)が産生され、ポリモーダル受容器が刺激されます。
さらに炎症が長引いたり、繰り返し筋線維を損傷することで神経が感作され、軽い刺激でも痛みを感じやすくなります。
筋肉レベルでの発生要因

筋肉は収縮が持続すると筋肉内の血管を圧迫し血流を減少させます。

長時間のデスクワークなど筋肉が持続的に緊張していると血流が悪くなり、筋肉への酸素やエネルギーが供給されない状況になります。

持続的な血流低下により、筋肉が弛緩する際のエネルギーが不足することにより筋収縮が解除されない状態に陥ることでトリガーポイントが生じやすい状況になります。
神経根障害説

神経根が物理的な圧迫や炎症に巻き込まれると、神経やその周りの血管に関する循環を阻害し、神経根より先の筋肉を異常に緊張させることによりトリガーポイントを生じるとされています。
一般的に椎間板ヘルニアや神経根症といった病態は、障害された神経の支配領域に神経痛をもたらすとされています。

しかし、神経根障害説は疼痛は神経の物理的な圧迫による痛みではなく、障害を受けた神経の支配下にある筋肉のトリガーポイントからくる痛みであるという考え方です。
交感神経の過活動

自律神経は交感神経と副交感神経に分けられ、それぞれがバランスよく働くことで身体の機能を環境や状況に適応させています。

大勢の人前で話す時など人間は緊張すると体が震えたり、顔が赤らんだりします。
これは不安や恐怖に立ち向かうために交感神経を緊張させて、体を震わせることで体温や血圧を上げたりする反応です。

一時的な交感神経活動は身体を活発に動かすために重要ですが、常にストレスや自律神経の乱れにより交感神経が過活動になると、筋肉が持続的に緊張しやすくなります。

その結果、交感神経の過活動でオーバーヒートを起こしてしまい、体が疲弊してしまうと同時にトリガーポイントの発生要因となりえます。
脳レベルでの発生要因

トリガーポイントによって身体に痛みが生じると、意識下でも無意識下でも痛みを庇(かば)うようになります。
最終的に脳はトリガーポイントが発生した筋肉を使わないようにします。

すると筋緊張がさらに強くなったり、筋力低下、筋肉の柔軟性低下、筋肉が短縮することによる関節拘縮など症状が悪化、難治化そして連鎖的にトリガーポイントが拡大していきます。

また、頸部、肩や背部のトリガーポイントは自律神経症状を伴い、意欲低下、不眠、鬱状態を招き、全身症状に及ぶとともに、新たなトリガーポイントを形成する要因になります。
トリガーポイントの発生要因を理解して痛みを改善していこう!
トリガーポイントはミクロからマクロ視点で見ると様々な要因によって発生します。
トリガーポイントを放っておくと症状が強くなるばかりか、痛みが広がったり、難治化していくとされています。
トリガーポイントの生理学的な発生要因については少し専門的な内容の解説になりましたが、ご自身のお悩みの症状の原因になっていないかチェックしていただければ幸いです。

ご自身の身体に痛みや不調があるときには近くの医療機関を受診して痛みの原因を特定しましょう。
そして、主治医や専門家に相談しながら一歩一歩焦らず治療を進めていきましょう。
あなたの痛みの改善に当サイトがお役立ちできれば大変うれしいです。
健康でイキイキとした身体をとり戻しましょう!
