側頭筋のトリガーポイントとは?
トリガーポイントとは、筋肉の中にできる硬くなったコリです。
そこを刺激すると離れた場所に痛みや違和感がひびく特徴があります。
側頭筋にトリガーポイントができると、こめかみの痛みだけでなく、歯の痛み・顎の違和感・目の疲れ・耳の症状など、一見関係なさそうな症状を引き起こすことがあります。
側頭筋ってどんな筋肉?

側頭筋(そくとうきん)は、こめかみから耳の上にかけて広がる大きな筋肉で、主に咀嚼(そしゃく)に関わっています。

- 食事で食べ物を噛む
- 歯を食いしばる
- 歯ぎしりをする
日常的に無意識のクセやストレスの影響をとても受けやすい筋肉です。
側頭筋のトリガーポイントで起こる症状
側頭筋のトリガーポイントが原因となり、次のような症状が出ることがあります。
主な症状
- 側頭部(こめかみ)の頭痛
- 顎関節症のような顎の痛み・違和感
- 口が開けづらい(開口制限)
- 歯の痛み(特に上の前歯〜奥歯)
- 眼精疲労
- めまい
- 耳鳴り
- 聴覚過敏
- 顔面痛
これらの症状は三叉神経痛とも似ているため、誤診されるケースもあります。
歯や耳、目に異常が見つからないのに症状が続く場合、側頭筋由来の痛みの可能性も考えられます。
側頭筋のトリガーポイントによる痛みパターン
痛みパターン1

こめかみ、眉(まゆ)に沿って、頬、上の前歯が痛みを感じるパターン
痛みパターン2

こめかみ、頬、上の前歯が痛みを感じるパターン

耳の上、頬、上の奥歯が痛みを感じるパターン

耳の上、後頭部に痛みを感じるパターン
これらの痛みパターンが複合的に起こるケースもあります。
側頭筋のトリガーポイントを悪化させる要因
次のような習慣や環境が、側頭筋に負担をかけやすくなります。
- 習慣的にガムを噛んでいる
- 歯ぎしり
- 食いしばり
- 長時間・長期間のマスク使用
- 側頭部の冷え
- 頭部の打撲
- ヘッドホンやメガネのつるによる圧迫
- 硬い食べ物をよく噛む生活が続いている

噛み合わせや歯のトラブルがあると、側頭筋に余計なストレスがかかることもあります。
その場合は、セルフケアよりも歯科治療を優先することが大切です。
側頭筋のセルフケア方法
側頭筋のセルフケア方法としては次のようなケアがあります。
側頭筋の保温

カイロやホットタオルで側頭部を温めます。
また、頭部の冷えを予防するために、冬の外出時はニット帽の着用をします。
マッサージ

指の腹を使って、気持ちのいい強さでマッサージをします。
押さえると症状が出る場所があれば入念にほぐしましょう。
シャンプーをする際にマッサージをする習慣ができると良いですね。
開口運動(ストレッチ)

『あ・い・う・え・お』と大きな口を開けるエクササイズで、側頭筋をストレッチできます。
これらのセルフケアに加えて、硬い食べ物やガムを噛む習慣がある場合は一時的に控えるのも良いでしょう。
まとめ
側頭筋のトリガーポイントは、
- 頭痛
- 顎関節症
- 歯の痛み
- 目や耳の不調
など、さまざまな症状の原因になることがあります。
ただし、歯科的な問題が関与している場合は、自己判断せず、専門家に相談することが大切です。


